友だち

中学卒業以来、一度も会っていない友だちから連絡が来た。

幼稚園の頃に知り合って、小学校で仲良くなった。小学生の頃、この子と一緒に行動する時間が一番長かったと思う。

中学に入るとクラスが離れて、それぞれ別の部活に入って、だんだん話す機会が減っていって、違う小学校から来た子と親しくなった。その子だって私とは別の部活に入っていたけど、共通の趣味があったりして、かなり距離が縮まった。

その子とは別の高校に通っていたけど、頻繁に連絡をとったり、遊びに行ったりして付き合いが続いている。多少の変化はあるかもしれないけど、話し方や人間性は中学の頃とそう変わっていないと思う。というか、緩やかに変化しているだろうから、大きなショックはない。

ただ、小学校で一番仲のよかった、私の中では相棒と呼べるくらいだった(と思う)存在のその子と連絡を取り合うのは本当に久しぶりで、それまでの私の話し方なんかを完全に忘れてしまって、返事をするのになかなか勇気が必要だった。

何が怖いんだろう?

勉強に部活、いろんなことをかなり頑張っていた子だから、もし納得のいく生活を送れていなかったとしたら、近況を聞いたりしたら、何気ない一言で、傷つけてしまうかもしれないことか。それもそうだけど、もっと根本的なところな気がする。あの頃の私じゃなくなったと思われることか、あの頃のあなただと思えなくなることか。結局、私自身が変化を恐れているだけなのか。よくわからない。変わることは悪いことではないんだけど、変な方向に転がってしまっていないか…。

久しぶりに連絡が来て、心の底から嬉しかったし、これを機に会えたりしないかなと思ったのだけど、怖い…と形容するのが正しいのかわからいけど、少しだけネガティブに思ったのも本心だった。

今までの私たちはどんな風に喋っていたのだろう。